子供から大人へ 2017 5 5 Children's Day
結婚は、「そのうちに」と考える若者が多いでしょうが、
子供から大人へ成長・成熟する過程を考えると、
20代のうちに結婚すべきでしょう。
子供の頃は、「自己」あるいは「自我」というものが固まっていないので、
自分と他人の区別が明確でないと言えるでしょう。
だからこそ、友達を欲しがる、友達がいないと寂しい、
友達が何をしているか気になる、
友達にどう思われているのか気になるという感情や感覚が強くあります。
これは、友達と自分との一体感がある、
あるいは、友達と自分が分離していないと言えるでしょう。
これが40代になると、そういうことは、あまりに気にならなくなります。
このころになると、明確に「自己」や「自我」というものが確立していて、
「自分は自分。他人は他人」という具合になってきます。
さて、20代は、子供から大人へ変化していく微妙な時期でしょう。
「自己」や「自我」というものが、徐々に固まりつつあります。
このような時期に結婚すれば、
「自己」や「自我」を固める作業を夫婦共同で行うことができるのです。
若くして結婚すると、ぶつかり合うことが多いでしょうが、
長い人生にとって、実りは大きいのです。
さて、話題を変えて、日本では、4月が新学期となります。
自宅から遠く離れた土地で、大学に通い始めた若者が多いでしょう。
その時、感じるのが、「大学の授業についていけるのか」ではなく、
「友達ができるのか」という不安でしょう。
学部も違う、性格も生い立ちも大きく違う、育った家庭環境も違う。
これでは友達になるどころか、下手をすると、敵対するかもしれません。
しかし、それでも親友になることができたのです。
それは、共通の趣味があったからです。
「受験勉強ばかりしていたので、特に趣味がない」と嘆いてはいけません。
私は、大学に入ってから、趣味ができて、それが、今でも続いています。
大学生になれば、趣味を見つける時間的な余裕があると思います。
「友達ができない」と焦るよりも、
まず「趣味を見つける」ことが、意外な近道かもしれません。
人生の秋において、大学時代の友人を思い出してみれば、
いまだに大学時代の趣味が続いている人や、
趣味をきっかけに出会いがあって結婚している人も多いのです。
夫婦共通の趣味がある人は、人生において、非常に恵まれていると言えるでしょう。